【記事の内容】
・営業がする具体的な仕事
・飛び込み営業やノルマの真実について
・未経験でもWebマーケティング企業に転職したケース
下記の悩みがある方は、記事を読んでもらえれば必ずあなたの転職に役立ちます。
・Webマーケティングの営業職はどれぐらいしんどいの?
・やっぱり「ノルマ」があって大変?
・業界未経験でも営業職に転職できる?
【結論】
営業は新規・既存顧客対応とクライアントとの関係構築がメインの仕事です。未経験でも転職しやすい職なので、営業経験のある人にはおススメの職種です。2022年~Webマーケティング企業は採用人数を増やしているので転職するチャンスです!
Webマーケティングの営業に興味をもっても、具体的な仕事内容やノルマを知ることは難しいです。
仕事内容やツラさを知らずに転職活動を始めると、面接が通過できなかったり入社後にミスマッチを起こしてしまいます。
私はインターネット広告代理店の営業なので、Webマーケティングの中でもIT広告代理店寄りの意見になります。
あなたがWebマーケティング企業の営業に転職したいなら、しっかり読み進めてください!
Webマーケティング(IT広告代理店)の営業職の仕事内容とは
WEBマーケティング企業(IT広告代理店)の営業は、大きく分けて2つの仕事をこなしています。
・既存顧客の売上げ拡大=既存向け
・新規コンペで顧客獲得=新規向け
既存・新規向けの仕事を、それぞれ詳しくお伝えします。
【既存顧客の売上げUPの業務】
・実施施策の数値報告
・成果改善提案
・デジタルマーケ提案
・社内組織連携業務
・新規情報の提供
【新規コンペでの業務】
・リード獲得
・ヒアリング
・提案資料作成
・プレゼン提案
・受注(アカウント開設)
新規コンペは中堅以上の営業が担当することが多く、転職していきなり携わることは少ないです。
新規コンペとは…
新規受注のためのコンペティション(competition)の略で、広告の受注を目的に複数の広告会社で行われる競合プレゼンテーションのこと。最も優秀な提案を行った広告会社が受注する流れです。
なぜなら新規コンペは売上げ拡大のキモなので、中堅営業マンが担当する方が受注しやすいからです。*中小企業の場合は例外…
では転職したら、まず担当する既存顧客向けの仕事を詳しくお伝えします。
既存顧客との定例報告
最も一般的な仕事は「顧客との成果共有・実施施策の報告会」です。Webマーケティング会社はクライアント(広告主)がいて、業務を代理もしくはコンサルという形で進めます。
つまりクライアントから予算を貰って、予算内でWeb広告を出したり、サイト設計のコンサルを行います。
クライアントの予算で広告をだしたり施策を実施するので、消化予算や売り上げについて報告する義務があります。
成果改善の提案
2つめは「成果改善提案」を行います。具体的には現状の成果をを正しく分析して、最も成果が良くなる施策を立案して提案します。
改善提案の例:
検索広告でKW単位の品質スコアを見た場合に「広告の関連性」の指標に改善余地があるため、広告文を新規で作成する。
改善提案の引き出しの多さや、経験や知識の深さが代理店の価値なので、いかに成果を改善させるか的確に提案します。
デジタルマーケティング提案(動画・ソリューションなど)
3つ目は、Webサイトの枠を越えてデジタルマーケティングから成果の改善提案を行います。
デジタルマーケティングとはユーザーが接触するデジタル周りの施策を実施することで、Webマーケティングの広義に当たります。
デジタルマーケティングの例
・ユーザーの認知獲得のためにyoutube広告を配信する
・顧客管理ツールの活用
・SNSを用いてユーザー接触の増加など
近年はWeb広告やSEO対策だけでは、クライアントのビジネス課題を満たせないのでデジタルマーケティングでの提案も求められています。
社内の部署との連携業務
4つ目は社内部署との連携を行い、進捗管理や提案資料のブラッシュアップを行います。
まずは営業がクライアントの要望をヒアリングして、社内の専門担当者と会議をして資料や施策の立案を行います。
社内連携の例:
「YouTube広告を配信して認知を上げたい」という要望が分かったら、営業は動画素材をクリエイティブに発注し、広告運用には配信設計を立案し構築する指示を出します。広告配信までには動画素材の確認を行い、配信設計をクライアントとも共有します。
・動画制作はクリエイティブ
・広告の運用は広告運用
・営業はクライアント対応と契約周り
と分業されているので適切に配信できるように営業は上手く連携を行います。
担当者一人がすべてを兼務するってパターンは少ないのです。
*営業と運用が同じパターンはありますw
新規のコンペティション対応
新規クライアント獲得のメイン業務は、新規コンペティションの対応です。簡単にいえば代理店のプレゼン大会で、勝ったところが予算を獲得して取引がはじまります。
大型案件の予算は大きく、億単位の予算もあります。
コンペに勝てば会社の利益も大幅にふえるため、新人ではなく経験豊富な人材を数多く投入して勝てる体制を組みます。
新規顧客の獲得の最終関門であり最も過酷な業務が「新規コンペ対応」になります。
飛び込み営業はある?顧客獲得の手段と営業のノルマについて
営業と聞けば、飛び込み営業を想像する人も多いのではないでしょうか。
IT広告代理店の営業職は飛び込み営業をほぼしません。少なくとも私は一度も経験がありません。
飛び込み営業をメインで行っているのは、ブラック企業なので要注意!!*ベンチャーやスタートアップ企業は例外…
なぜならWebマーケティング能力の高い企業は、問い合わせやWebセミナーから新規顧客が集めるからです。飛び込み営業しているWebマーケティング企業は、自社のWeb集客スキルがないことを証明しています…
だから大手のWEBマーケティング会社は飛び込み営業をしません。
営業でテレアポは古い?現在の顧客獲得方法とは?
新規顧客を獲得するために、かたっぱしから電話で面談アポをとる「テレアポ」はWebマーケティング企業にはありません。
なぜなら、テレアポ以外に良質な見込み顧客を獲得する方法を取り入れているからです。
・情報発信から興味をもつ
*Webセミナーや自社メディアから
・自社の問い合わせから連絡が来る
・既存顧客からの紹介
・過去取引があった、など
近年ではWebセミナーを定期的に開催しており、参加頂いた企業に面談を依頼したり、逆に問い合わせを頂くケースも増えています。
またIT広告代理店はクライアントによっては、頻繁に変更になる場合があります。
例えばサイバーエージェントで運用していたけど、良くないからオプトに変えよう!みたいなパターン
今は取引がないけど過去取引があったという例もあるので、再度提案のために連絡する場合もあります。
営業だからノルマに追われてキツイ?
【営業のノルマについて】
チームや個人単位で売上げ目標/半期を決められます。*売上げは既存顧客+新規顧客の合算
既存顧客の売上げを伸ばすには、追加予算を貰う必要があるので、新規の改善施策を提案して予算を取りにいきます。新規顧客の売上げを伸ばすには、新規コンペを死にもの狂いで取りにいきますw億単位の売上げになるので…
ぶっちゃけ会社によりますが、IT広告代理店はノルマ地獄ではありません。
なぜなら売上げが日単位で大きく変わらず、半期や年間といった長期な契約が多いからです。しかも業界が成長しているので、Webマーケティングの予算を増やしている企業が多いです。
つまり営業の力の入れどころが新規コンペ対応や既存顧客の予算拡大に集中します。
また多くの会社がIT広告を出したいですが、優秀なWebマーケターが会社にいません。つまりWebマーケティング企業にとって需要過多な状況がここ数十年続いています。
だからIT広告代理店から積極的に営業を掛けることもないし、要望を貰っても断ることもあります。
営業だから残業は多くてキツイ?
営業は顧客ありきの仕事なので、クライアントに振り回されることが多く残業は多いです。
納期が短い無茶ぶりや、夜中まで仕事のときもあります…
ただ数年前の電通の自殺事件や働き方改革の影響を受けて、改善がみられています。具体的には残業時間20~50時間/月ほどの印象です。
有休取得も可能ですが、IT広告は動いているので広告代理店はPCを見る人が多いです…
しんどい仕事と改善傾向について詳しく知りたい方は次の記事を参考にしてください。
Webマーケティング営業職の年収
【Webマーケティング営業職の年収例】
未経験~3年目:350万~500万
4年目:500万~
*役職が付けば、100万前後の上乗せ
正直めっちゃ高給取り!!ではありません。
しかし年収以外にも大きなメリットがあるので侮れません
Webマーケティング企業で仕事ができるようになれば、SEO対策スキルやIT広告運用スキルが身につきます。身についたスキルを活かして、アフィリエイトサイトを運営したり、副業案件を受けることができます。
もっと具体的に年収以外のメリットを知りたい方は「WEBマーケターの年収を職種別に公開~キャリアアップのパターンも~」をどうぞ。
未経験でもWebマーケティング企業に転職できる?
業界未経験でもwebマーケティング企業の営業に転職できます。なぜならIT広告代理店を中心に、営業や運用コンサルの人が足りてないからです。
私もIT広告代理店に転職しているし、私の会社には毎月10人の転職者がいます。
特に前職が営業などの経験がある人は内定をとりやすいでしょう。それはコミュニケーション能力が高く、Webマーケティング業務でも必要なスキルだからです。
私も前職は根っからの営業だったので…!
クライアントとのヒアリングや提案・案件進捗管理など、思っている以上にコミニュケーションは多いです。
またクライアントサイトの売上げUPにはユーザー目線の考え方や、人の行動心理把握が大切です。営業経験がある人は、ユーザー目線で仕事をするのでWebマーケティングに生きるのです。
あなたが今メーカーの営業ならばとても相性が良いはず!
平凡な成績の営業マンがIT広告代理店に転職した実話もあるので、参考にしてください。
まとめ
【IT広告代理店営業マンの業務】
メインは既存顧客のサイト売上げUP
⇒WEB広告の定例報告
⇒成果改善提案
⇒デジタルマーケ提案
⇒社内組織連携業務
⇒新規情報の提供
*新規コンペ対応
飛び込み営業は行わない
問い合わせやセミナー参加者に営業をかけるから
【年収相場】
未経験~3年目:350万~500万
4年目:500万~
残業時間は平均20~50h/月
IT広告代理店の営業マンの仕事は、既存顧客との定例会とクライアント管理になります。
特にクライアント管理は重要で、営業らしい人付き合いの業務です。
クライアントと関係が良くないと、要望や課題も聞き出せないため仕事がうまく回りません。もしあなたに営業経験があるなら、営業スキルを評価してくれるし転職でも有利になります。
それは私も経験済みだし、私の会社の営業マンは8割ほど転職者です。
Webマーケティング企業で働けば、転職でも、副業でも、独立でも有利になります。
転職活動を始めるなら次の記事を参考に進めて下ださい。
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